昭和49年から、41年間という時の流れの中で、相当程度の老朽化が進行。
しかし、傷もほとんど見当たらない、きれいなその家の柱から、
代々家を大切にしてこられたご家族の想いと絆を感じることができました。
当時の広い間取りの無駄な部分を削りながらも、この住まいの面影は思い出と共に極力残したい。
そこで、減築と増築を組み合わせたリノベーションをご提案。
新しい主たちの手によって役割を見出し、少しだけ姿かたちを変え、家は再び忙しさを取り戻しました。
そして、思い出を大切になされているご家族に、このリノベーションも 「 思い出 」 にと、2階の手洗い器を手作りして頂きました。
新たに刻まれた家族の想い出と絆。この家の時計の針は今もなお動いています。